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メキシコの伝説的コーナー消滅は避けられなかったとティルケ

2015年07月17日(金)17:36 pm

数々のF1サーキットを設計したことで知られるヘルマン・ティルケが、メキシコのサーキットから有名なペラルターダと呼ばれる最終コーナーが失われてしまうことは避けられなかったと語った。

今年、23年ぶりに復活するF1メキシコGP(11月1日決勝)は、以前と同じエルマノス・ロドリゲス・サーキットで開催されることになっている。以前はペラルターダと呼ばれた大きなバンク角を持つ180度コーナーが最終コーナーとして設けられており、1991年にはかのアイルトン・セナも横転事故を起こすほどの危険なコーナーとして知られていた。

それだけに、人気の高い伝説的コーナーであったことも事実だが、メキシコGP復活に向けてサーキットの改修にあたったティルケは、残念ながらそのコーナーを残すことはできなかったと次のように説明した。

「この素晴らしいコーナーの外側に、必要とされるランオフエリアを設けるためのスペースはまったくなかったんだ。それに、あのコーナーは非常に高速だし、安全面を考慮することが絶対に必要だった」

ドイツの『Speedweek(スピードウィーク)』にそう語ったティルケは、次のように続けた。

「もうひとつの考えとしては、コーナーの形状は維持したままで内側に移動させるというものがあった。ほかのサーキットでもそういう手法を用いたことがあったからね。だが、野球場があることでそれも制限されてしまったんだ」

ティルケが言うように、現在はペラルターダの内側に野球場が建設されている。

「さらに」とティルケは続けた。「その野球場をサーキットが通過するようにして欲しいというのが主催者からの要請だった。そうすればファンにとっては本当に見応えのあるものになるだろうからね」

今年のメキシコGP開催まであと4か月弱というところまで迫ってきているが、ティルケはぎりぎりのところまで改修作業が続けられることになるだろうと次のように続けた。

「今も全力投球で作業が進められているし、最終期限のほんの少し前に完成を迎えることになるだろうと考えている」

「だが、それはメキシコだからだというわけではないよ。サーキットを新しく改修するときはそれが普通なんだ。まだやるべきことはたくさん残されているが、大きな問題は何もないよ」

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