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フェラーリ、最高技術責任者の実力に疑問の目?

2015年07月17日(金)11:30 am

今季序盤には復活の兆しを示したかに見えていたフェラーリだが、メルセデスAMGとの差を縮めるには至らず、前戦イギリスGP(第9戦)では明らかにウィリアムズよりも戦闘力が劣っていた。

そうした中、フェラーリの現最高技術責任者であるジェームス・アリソンの将来にも暗雲が漂い始めているようだと見る者も出てきている。

フェラーリでは第7戦のカナダGPでトークンを用いてシーズン内のパフォーマンス改善を図った新エンジンを投入したが、この開発は明らかに失敗に終わっていた。さらに、そのほかの今季の開発プログラムについても、いずれも期待通りの成果をあげることができていないと言われている。

イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』のルイジ・ペルナ記者は、すでにフェラーリ内部ではアリソンの実力に対して疑問の目が向けられており、今後も現在の職務を遂行するにふさわしいかどうかの見極めに入っているのではないかと書き、次のように続けている。

「彼(アリソン)がニコラス・トンバジス(前チーフデザイナー)によって始められたプロジェクトを引き継ぎ、時間の関係でプルロッドサスペンションのようないくつかの要素をそのまま踏襲しているのは事実だ。それらによってタイヤをうまく機能させることが制限されているように見える」

「だが、開発面においてはもっと大きな期待が寄せられていたのも事実だ。マラネロ(フェラーリ本部)ではエンジンとシャシー両面の開発に向けて、巨額を投じて風洞施設や最新の動的試験施設を整えていたのだから」

ベネトン、フェラーリ、ルノーF1、ロータスで活躍してきたイギリス出身のアリソンは、2013年にロータスから再びフェラーリに復帰。昨年の大規模な組織改編を経て最高技術責任者のポジションに就いている。

フェラーリの専属ジャーナリストとして知られるレオ・トゥッリーニによれば、アリソンの現在の契約は2016年中旬までとなっているという。

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