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ルールに則してやっているとハースF1

2015年07月16日(木)20:26 pm

2016年から新たにF1に参戦することが決まっているアメリカのハースF1チームだが、すでにルールの抜け穴を利用しているのではないかとのうわさがささやかれるようになっている。

現在、まだ参戦をしていないハースF1は、レギュレーションに縛られる立場ではない。そのため、ほかのF1チームが厳格な制限下に置かれている風洞でのテストも自由に行える状態だ。

だが、ハースF1では、フェラーリのマラネロ本部にある風洞を使ってテストを行っているため、最近FIA(F1統括団体である国際自動車連盟)の立ち入り検査を受けることにもなっていた。そのデータをフェラーリが自分たちに有利に利用しているのではないかとの疑いが起きたためだ。

ハースF1のチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように主張している。

「原則的に、我々はフォース・インディアがトヨタの風洞を使うのとなんら異なることは行っていない。我々は(フェラーリの)顧客として風洞を使っているに過ぎないのだからね」

だが、ハースF1もフェラーリとの密接な協力関係を結んでおり、ルールが許す範囲でありとあらゆるパーツをフェラーリから購入していることを隠そうとはしていない。

しかし、シュタイナーは、ハースもシャシーに関しては独自に設計を行っていると次のように主張した。現在のルールでは、シャシーを自社製造しないとF1選手権を争うコンストラクターとしては認められないためだ。

「我々は独自にシャシーを設計した。ロブ・テイラーが1月からこれに取り組んできているんだ」とシュタイナーは主張。テイラーは、かつてレッドブルや、その前身であるジャガーでチーフデザイナーを務めていた人物だ。

ハースF1では本部はアメリカのノースカロライナに置いているものの、ヨーロッパ本部をイギリスのバンベリーに置いている。それは、かつてマルシャが所有していた施設だ。だが、実際のところ、ハースF1のシャシー製造はイタリアのシャシーメーカーであるダラーラの施設でかなりの作業が行われている。

シュタイナーは、だからと言ってダラーラがハースのF1カーを製造しているのではないと否定し、次のように付け加えた。

「我々は、ダラーラに自分たちのオフィスを構えているんだ。企業内企業のような形だね」

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