2002年にトヨタのドライバーを務めていた元F1ドライバーのアラン・マクニッシュが、ホンダがマクラーレンとの共同プロジェクトを成功に導くことができるかどうかは疑問だと語った。
90年代初旬にアイルトン・セナとともに圧倒的な強さを誇っていたマクラーレン・ホンダだが、その時代にチームのテストドライバーを務めていたのがマクニッシュだった。
だが、現在『BBC』で解説者を務める45歳となったマクニッシュは、あの当時とは状況が変わってしまっていると『BBC』のコラムに次のように書いている。
「今のホンダは、あの当時のホンダと同じではない」
「世界のモータースポーツを見渡してみるといい。イギリスのツーリングカー選手権を除けば、ホンダは至る所で苦戦を強いられている」
「ホンダはもはやかつてのようなレーシングスピリットを持った会社には見えない」
しかし、当事者であるマクラーレンのエリック・ブーリエ(レーシングディレクター)は、今シーズン終盤には表彰台さえ狙えると期待していると伝えられている。
だが、マクニッシュは、前戦F1イギリスGP予選でホンダが出したタイムは、ポールポジションを取ったメルセデスAMGのルイス・ハミルトンからほぼ3秒もの差をつけられており、この状況がすぐに変わることはないだろうと考えている。
「これからも長く厳しい道のりが待ち受けているだろう。ホンダは、大きな飛躍を果たさなければならない。恐らくは完全に新しいエンジンでないと無理だろうが、そんなエンジンがどこにあるか分からないがね。しかし、同時に、競争はさらに激しさを増していくんだ」
そう主張したマクニッシュは、次のように付け加えている。
「彼らが追いついていけるとはとても思えない」