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メルセデスAMGの強さの秘密はサスペンションにあり?

2015年07月15日(水)20:18 pm

メルセデスAMGの他を圧倒する強さの秘密は、エンジンパワーとダウンフォースだけではないようだ。

他のチームは、それ以外にも秘密があると見ているとドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は伝える。

F1第9戦イギリスGP予選の走りについて、GPSを元に詳しく分析したところ、興味深いことが分かったとフォース・インディアの技術責任者であるアンドリュー・グリーンが語っている。

「特に最終コーナーで全員の息の根を止めているんだ」とグリーン。

シルバーストンの最終区間は、エンジンパワーやダウンフォースがものを言う高速コーナーではなく、比較的低速のコーナーが連続する。この理由をグリーンはこう説明している。

「どうやらメルセデスAMGは、ラップの前半でリアタイヤを非常に良い状態に保っており、終盤のコーナーでも高いグリップを維持している。対してほかは全員、その前に(タイヤの)温度が上がりすぎている」

メルセデスAMGがタイヤを理想的な作動温度領域に維持できるのは、他チームに比べてスリップが少ないからだろうとミハエル・シュミット記者は分析している。

■秘密はフロントサスペンションか

また、グリーンはもう1つ指摘している。メルセデスAMGは縁石を乗り越える際などにフロントのサスペンションが通常以上に大きく動いているにもかかわらず、フロントのライドハイトが非常に低いという点だ。

これについてシュミット記者は、高速走行中はフロントが低い前傾の姿勢を保ちながら、低速コーナーなどではフロントが「持ち上がる」何らかのトリックがあるのではないかと推測している。そうだとすると、空力の面でもメカニカルグリップの面でも有利だ。

かつてメルセデスAMGはフロントとリアのサスペンションを油圧システムで連動制御する「FRIC(フロント・アンド・リア・インターコネクテッド)」と呼ばれるサスペンションを開発したが、昨シーズン途中からこの技術は禁止された。だが、フロントとリアが接続されていなければルール違反にはならないとシュミット記者は説明している。

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