どうやら、マックス・フェルスタッペン(トロロッソ)とダニエル・リカルド(レッドブル)が来季フェラーリ入りする可能性は小さいようだ。
現在のフェラーリとの契約が今季いっぱいで満了を迎えるキミ・ライコネンだが、その契約延長はないだろうとの見方が強くなってきている。こうした状況を受け、ちまたではバルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)やニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)らとともに、リカルドやフェルスタッペンの名前もライコネンの後任候補として挙げられている。
■父親がフェルスタッペンのフェラーリ移籍を否定
しかし、17歳のF1ドライバーとして世界の注目を集めたフェルスタッペンの父親であり、元F1ドライバーでもあるヨス・フェルスタッペンは『De Telegraaf(テレグラーフ)』に次のように語った。
「フェラーリからお誘いなど受けていないよ」
「それに、もし彼らが興味を示してくれているのであれば、それはマックスにとってはうれしい評価だということになる。だが、それ以上のものではないよ。結局のところ、我々にはレッドブルとの契約があるしね」
■交渉などしていないとリカルド
一方、リカルドも、F1公式サイトのインタビューにおいて、自分のマネジャーがフェラーリの首脳陣との交渉を持ったのではないかと質問されると、笑いながら次のように答えた。
「僕自身がマネジャーだからね。僕は何の交渉も行っていないよ。メディアを通じて間接的な話はしているかもしれないけどね!」
「もちろん、ああいうトップチームにふさわしいと言われるのはうれしいことさ。ほかのチームから興味を示されるのはうれしいものだからね。でも、僕はすでにトップチームにいるんだ」
■来年はリカルドに決断のときがくるだろうとウェバー
だが、そのリカルドの前任者であり、同じオーストラリア出身のマーク・ウェバーは、もしレッドブルが2016年にも今年と同じような状態であれば、そのときはリカルドの移籍問題もまた話題に上ってくるだろうと考えている。
「彼は驚くべき資質を備えているんだ」
「彼は、現時点では嵐の中にいるようなものだが、それを乗り越えてうまくやるだろうし、今後もよりよい位置に自分を置いていくだろう。そしてまた勝利を重ねることができ、F1タイトルだって狙っていけるだろう」
『The Age(エイジ)』にそう語ったウェバーは、次のように付け加えた。
「来年の中盤には、彼には何かしら決断を下すときがくるだろうね」