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ボッタスを前に出すべきだった、とハッキネン

2015年07月12日(日)7:52 am

F1第9戦イギリスGPで、ウィリアムズはバルテリ・ボッタスをチームメートのフェリペ・マッサの前に出すべきだった。それが、かつて2度F1チャンピオンに輝いたミカ・ハッキネンの考えだ。

イギリスGPでは、ウィリアムズの2台がスタートでメルセデスAMGを抜き去ってトップに躍り出たが、マッサに続く2番手だったボッタスは、自分のほうがペースが良いと訴えていた。

「バルテリは明らかにフェリペよりいいペースだった」とハッキネンは自身のスポンサーである『Hermes(ヘルメス)』のインタビューで語っている。

マッサは、「そんなに速いなら僕を抜けたはずだ」と反論している。これに対し、ハッキネンは次のように説明する。

「同じパワーの同じクルマで走っている場合、追い抜くのは本当に難しいことだ」

「バルテリのペースにチームが即座に対応したほうが理にかなっていた。こう考えるのは私だけではないはずだ」

■マッサを評価するハッキネン

ハッキネンはボッタスのマネジメントにかかわっている。ボッタスは、キミ・ライコネンの後任としてフェラーリに移籍するとうわさされているが、2年前にフェラーリを放出されたマッサに後れを取ることもあるとして、フェラーリ移籍に疑問を呈する者もいる。

「確かに、チームメートに負けていてはだめだ」とハッキネン。

「けれど、フェリペのドライバーとしてのレベルも考慮する必要がある。彼は経験豊富だ。フェラーリで8シーズンを過ごし、2008年にはあと数秒でチャンピオンになれるところだった」

「彼は今も非常に速いよ」

■イギリスGPのタイヤ選択は「運」

一方、やはり同じフィンランド出身のライコネンの将来については、政治的にさまざまな要素が絡んでいるとハッキネンは話している。

ライコネンはイギリスGPで、雨が降り始めるまではチームメートのセバスチャン・ベッテルに先行していたが、雨用タイヤへ切り替えるタイミングを誤り、8位に終わった。

「シルバーストンでの出来事で、彼の置かれている状況が楽にならなかったのは間違いない」とハッキネン。

だが、コンディションが変化する中での判断は「運」によるところが大きいというのがハッキネンの考えだ。

「タイヤ交換に最適な瞬間がいつなのか、純粋に理性だけで判断できる者は誰もいない」

「言うまでもなく、ルイス(ハミルトン/メルセデスAMG)は見事に成功した。キミの場合はその正反対だったんだ」

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