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「これではトヨタもF1復帰したがらない」とエクレストン

2015年07月10日(金)18:14 pm

F1最高責任者のバーニー・エクレストンが、現在のF1レギュレーションが、トヨタのような大手自動車メーカーのF1参入を妨げている主張した。

「いまいましいルールブックは破り捨て、一からやり直した方がいい」と『Guardian(ガーディアン)』に語ったエクレストンだが、そのためには問題があることも承知している。

その問題のひとつは、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)会長のジャン・トッドとの意見がなかなか一致を見ないことだ。トッドは、どちらかと言えばあまり進んで口出しをすることなく、民主的な運営というものを第一に考えるタイプの人物だ。

「我々には、それが誰であろうと明かりをつけたり消したりできる人物が必要なんだ」と主張するエクレストンの胸の内には、よくも悪くもワンマンで知られたトッドの前任者マックス・モズレーのイメージがあるのかもしれない。

「だが、そうなっていくよ」と現在さまざまな議論が行われているF1改革の動きに言及したエクレストンは、「我々がそれを実現していくんだ」と強調した。

10日(金)には、メキシコシティでFIAの下部組織である世界モータースポーツ評議会の会議が行われ、そこでいくつかのルール改正案が承認されることになっている。

だが、その会議でエクレストンが本当に望んでいるような、現行のエンジンルールの完全撤廃が決定されることはない。

しかし、エクレストンは、現在のF1エンジンルールが継続される限り、トヨタのような自動車メーカーがF1へ復帰することを妨げることにつながるのだと次のように主張した。

「トヨタのことを考えてみるがいい。彼らは、恐らくだが、F1に復帰することに興味があると私は思っている。だが、このパワーユニットがある限り、彼らが復帰することはないだろうよ」

そう語ったエクレストンは、次のように付け加えた。

「彼らは、始める前からトラブルを抱えてしまうであろうことが分かっているからね。フェラーリでさえ困難な状況にあるとすれば、彼らにどういうチャンスがあると言うんだね?」

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