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2016年以降のタイヤ選択自由化は一定の制限付きか

2015年07月08日(水)17:11 pm

F1公式タイヤサプライヤーであるピレリが、2016年シーズンに各レースでチーム側が4種類のドライタイヤの中から使いたいタイヤを「自由に選択」できるようにするという案は受け入れられないという姿勢を打ち出している。

このアイデアは、フォース・インディアが提案していたものだ。そしてF1の意思決定機関であるストラテジー・グループも、これによってレースの面白みが増すだろうと導入を進めることにしていた。

さらに、これに関しては全チームが合意し、F1最高責任者のバーニー・エクレストンや、統括団体であるFIA(国際自動車連盟)も承認したものだと考えられていた。

だが、実際の状況はさらに複雑なものとなりそうだ。

例えば、これまで4種類のコンパウンドによるドライタイヤを供給していたピレリでは、2016年からこれを6種類もしくはそれ以上に増やすことを予定していると言われている。

そうなった場合、さまざまな要因により、チームがその中から好きなタイヤを自由に2種類選択するというのは、現実的にはかなり難しいことになるだろう。

イタリアの『Omnicorse(オムニコルセ)』は、ピレリ側が次のように語ったと報じている。

「絶対に無理だね」

「我々としてはショーのために安全性のリスクを負いたいとは思っていない。我々としてもいくつかのアイデアを検討しているが、各チームはそれぞれのサーキットに応じて我々が許容したタイヤの中から好きなタイヤを選ぶことが可能になるだろうと思っている」

「ひとつの例を挙げるならば、シルバーストン(イギリスGP)、スパ(ベルギーGP)、あるいは鈴鹿(日本GP)においては絶対にスーパーソフトが使われることはない。このことは非常に明確だ」

『Omnicorse(オムニコルセ)』は、もっとも実現可能なシナリオとしては、各レースにおいてピレリ側が「許容できる」3種類のコンパウンドを供給し、チームはその中から好きなタイヤを2種類選択できるという形になるだろうと書いている。

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