マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソが、F1イギリスGP(第9戦)が行われた先週末のシルバーストンにおいて行った発言の意味を弁明した。
今季、予想以上の苦戦を強いられているマクラーレン・ホンダだが、アロンソは、こういう状況はもっと続くだろうとシルバーストンで次のように語っていた。
「退屈なら来年までテレビのスイッチを切ればいいんだ。あるいは、少なくとも日本(第14戦/9月27日決勝)かその後まではね。なぜなら、今よりもっと悪くなっていくだろうからね」
だが、イギリスGP決勝を10位でフィニッシュし、今季初めてポイントを獲得したアロンソは、あの発言はファンに対してレースを見るなと言ったのではなく、単に短期間のうちにチームの状況が改善されるのではないかとの期待を持たないで欲しいという意味での発言だったのだと主張した。
「伝えたいことが誤解されている」
母国スペインの『EFE通信』にそう語ったアロンソは、次のように続けた。
「本当にテレビのスイッチを切れという意味ではなく、これからもこういう厳しい状況が続くということを言いたかったんだ。クルマは一晩で良くなったりしないからね」
今季はドイツGPがキャンセルされたことにより、イギリスGPから次戦ハンガリーGP(26日決勝)までの間隔が3週間となるが、アロンソはこの期間が「重要」になると主張している。チームがさらに改善を進めるための時間的余裕ができるためだ。
「ハンガリーにはストレートがそれほど多くないから、それは少しだけ僕たちに有利になるだろう。だけど、トップ争いができるというような期待はできないよ」
そう語ったアロンソは、次のように付け加えた。
「ここ(シルバーストン)と同じようなことになるだろう。Q1突破にも苦戦するだろうし、なんとかポイント獲得ができるかどうかってところだろうね」