2015年のF1シーズンももうすぐ前半が終わろうとしている。そして、すでに来季のドライバーラインアップに関するうわさがいろいろとささやかれ始めている。
その中でも最大の話題が、フェラーリに関するものだろう。
今季で契約満了を迎えるキミ・ライコネンがフェラーリのシートを失う可能性が高いのではないかとうわさされる中、その後任ドライバー候補の名前がメディアをにぎわせている状況だ。
■トロロッソの若手コンビの名前も
その中で最も有力視されているのは、ウィリアムズのバルテリ・ボッタスだ。だが、レッドブルのダニエル・リカルドや、今年ル・マン24時間レースに初挑戦で初優勝を飾ったニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)の名前もささやかれている。
さらに、最近ではトロロッソの17歳の新鋭マックス・フェルスタッペンや、そのチームメートである20歳のカルロス・サインツの名前さえあがってきている。
だが、サインツは母国スペインの『Marca(マルカ)』に次のように語った。
「フェラーリのことを考え始めるなんて、まだ正しいことではないというのが正解だよ」
「僕は今シーズンに集中しているんだ。もちろん、チャンスが来ればそれをつかむべきだろう。それは確かだ。でも、今は自分が学ばなくてはならないことだけを考えているところさ」
■イタリアGP前後の決定をほのめかすボッタス
実際のところ、さまざまな名前があげられてはいるものの、最有力候補はボッタスだという見方が強いことに変わりはない。
先週には、イタリアの『Autosprint(オートスプリント)』が、フェラーリのドライビングスーツを着たように加工されたボッタスの写真を表紙に掲載したことも話題となっていた。
このことに関して母国フィンランドの『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』から質問を受けたボッタスはほほ笑みを浮かべながら、「いろんなところでこういうたぐいのコメントや写真が出ているけれど、実際のところ今後についてはまだ何も決まっていないんだ」と答え、次のように付け加えた。
「昨年みたいに、遅くともモンツァ(第12戦イタリアGP/9月6日決勝)あたりには、何か分かるといいけれどね」
少し前にはフェラーリのチーム代表であるマウリツィオ・アリバベーネが、ライコネンの去就に関してはイタリアGP後にはっきりするだろうと示唆していたが、これと符合するような時期をボッタスが口にしたことは興味深い事実だと言えるかもしれない。