フェラーリのチーム代表マウリツィオ・アリバベーネは、キミ・ライコネンに関する報道の過熱に懸念を示している。
ライコネンは、F1第9戦イギリスGPでレースウィークを通してチームメートのセバスチャン・ベッテルと同程度かそれより速いペースを示したが、決勝では雨用タイヤに履き替えるタイミングが早すぎたために8位で終わった。
レース後にアリバベーネは次のように語っている。
「当然ながら、雨が降った場合、ドライバーはチームと協力して決断する」
「キミに起きたことは明らかだろう。コース上でクルマの走りを判断するのはドライバーの仕事だ。キミは早めに入ることを選び、その決断は間違いだった」
■報道の過熱を懸念するアリバベーネ
ライコネンの将来については、イギリスGPと次のハンガリーGP(26日決勝)で結果を出せなければ契約延長されないのではないかという報道もある。
だが、アリバベーネはライコネンの将来に関する報道が過熱しすぎていると話す。
「キミの将来については話したくない」
「まだ残り10戦ある。その時が来て、必要ならわれわれは決断を下す。キミも何を求められているかは承知している」
「バーレーン以降、誰もがこの話をしている。彼に対するプレッシャーという点で、良いことではない」
「想像してほしい。クルマに飛び乗って時速300キロで走らなければならないというのに、世間ではこうしたことが四六時中言われ続けているんだ」
「今私がキミに望むのは、自分の仕事ができるよう、冷静さを失わないことだ」
「この話題は放っておいてほしい。われわれには2人のドライバーがいる。キミの将来はキミが握っている。私はずっとそう言い続けてきた」
「結論は然るべき時がきたらお話しする」
■将来について「まったく想像もつかない」とライコネン
一方ライコネンは、結果的にフェラーリで契約延長にならなかった場合については考えていないとドイツの『Bild am Sonntag(ビルト・アム・ゾンターク)』紙に話している。
「フェラーリとどうなるか、自分の生活がどういうものになるか、まったく想像もつかないね」
「6年前に最初にやめたときも同じだった」
「ここにいるかもしれないし、家にいるかもしれない。基本的に人生ずっと旅をしてきたから、(家にいるのも)いいかもしれないね」