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エンジン開発の規制緩和に理解を示すメルセデスAMG

2015年07月05日(日)19:40 pm

メルセデスAMGのチーム代表トト・ヴォルフが、エンジン開発の規制緩和に向けて「話し合う用意がある」と語った。

昨年からハイブリッドV6ターボ時代に移行したF1だが、メルセデスAMGは圧倒的な強さを維持している一方、ルノーやホンダは信頼性、パフォーマンス共に問題を抱え、苦戦が続いている。

F1最高責任者のバーニー・エクレストンは、エンジンメーカー間の差を縮めるために、エンジン出力に上限を設ける案を提案していると伝えられている。

■「ホンダとルノーに助けが必要なら、話し合うべき」

これまでメルセデスAMGはエンジン開発の規制緩和に消極的だった。しかし、F1イギリスGP(5日決勝)を前に、ヴォルフは次のように語っている。『Speedweek(スピードウィーク)』が伝えた。

「通常の目標は、ライバルをたたきのめすことだ」

「われわれはそのために雇われているわけだし、あらゆるスポーツのDNAでもある。私の知る限り、ほかが追いつけるように開発をやめてくれとトップに立つ者が求められたことは、かつてなかったはずだ」

「だが、問題をただ無視しているわけにはいかない。従って、彼らが追いつけるよう手助けする方法を探る必要がある。ただし、スポーツのDNAを損なわない形でなければいけない」

「前回の会議でわれわれは、ホンダとルノーに助けが必要なら、話し合うべきだと述べた」

「“トークン”による開発の仕組みを変更するか、あるいは、“ブラックボックス”のいくつかを“ホワイトボックス”に戻して、そこを開発できるようにする必要があるのかもしれない」

「われわれからすれば、あまり望ましいことではない。だが、それがスポーツにとって重要なら、話し合う用意がある」

面白いことに、元FIA(国際自動車連盟)会長のマックス・モズレーが提案している予算制限案にヴォルフは興味を示している。『Forbes(フォーブス)』が伝えている。

「マックスのアイデアは面白いと思う」

「予算上限に従うことを希望し、従う用意があれば、開発の許容範囲が少し広がる。興味深いアイデアだ」

■“ギミック”に反対するヴォルフ

F1を盛り上げる策として、予選方式の変更や、土曜に若手ドライバーによるレースを行う案なども検討中だと伝えられている。だが、『Speedweek(スピードウィーク)』の記事によれば、ヴォルフはこうした案には消極的だ。

先日結果が公表されたファンへのアンケートでも、レースを人為的に盛り上げる“ギミック”には反対の声が多かった。

「サッカーでも、試合がスコアレスドローだったからと言って、ゴールを大きくするわけにはいかないだろう」とヴォルフ。

「改善する方法について、虚心に取り組む必要は確かにある。だが個人的には、あくまでもグランプリが山場であり続けるべきだという考えだ」

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