メルセデスAMGのニコ・ロズベルグが、チームメートのルイス・ハミルトンのように積極的に公共の場へ姿を現すことなどはせず、自分はタイトル争いのほうに集中していくと主張している。
F1最高責任者のバーニー・エクレストンは最近、ロズベルグは「あまりF1の役に立っていない」という意味の発言を行っていた。
だが、今週末にF1イギリスGP(5日決勝)を控えたロズベルグはそれに対し、「僕は話半分にそれを聞いているよ」と語り、『Guardian(ガーディアン)』に次のように続けた。
「彼(エクレストン)は僕とルイスを比べていたんだ。バーニーは商業権保有者だから、ドライバーにはもっと大衆の目に触れるところに出ていって欲しいんだよ。それによってF1の宣伝になるからね」
「ルイスのほうが僕よりもそういうことをたくさんやっているということさ」
だが、1996年のF1チャンピオンであるデーモン・ヒルは今週、ハミルトンは自分のプロとしての仕事よりも、プライベートな部分のほうに力を入れているように見えると次のような批判的なコメントを行っている。
「僕は彼のライフスタイルに関して心配しているんだ。彼は、ボクシングの試合、ファッションショー、コンサートといろんなところに顔を出している。だけど、それによってもっとゆとりのあるライフスタイルを犠牲にしてしまうことになると思うんだ」
ドイツのタブロイド紙『Kolner Express(ケルナー・エクスプレス)』にそう語ったヒルは、「二股(ふたまた)をかけることなどできないからね」と付け加えた。
ロズベルグも、ヒルが言うように仕事に集中することを第一に考えるべきだと次のように語った。
「集中することがものすごく大切なんだ」
「もし僕がいろんなことに首を突っ込んでいたら、それが自分のレースでのパフォーマンスに影響を及ぼしかねないことが分かっているからね。レースをするときには100パーセントそこに携わる必要があるんだ」
ロズベルグは、それゆえ、自分としてはソーシャルメディアを通じてファンと交流を持つことを選択していると語り、次のように付け加えた。
「僕も自分の役割は果たそうとしているよ。でも、多くのドライバーたちが自分たちのスポーツを批判しているのを目にするのは残念だね」