フェラーリ移籍のうわさもあるダニエル・リカルド(レッドブル)だが、チームとの契約があるため、移籍の可能性は低いと話した。
キミ・ライコネン(フェラーリ)の去就が話題となっているが、フェラーリの広報担当であるアルベルト・アントニーニは、ライコネンをめぐるうわさは「ベンチで読むのにちょうどいい話」に過ぎないと30日(火)に語っている。
レッドブルは、改善の兆しを見せないルノーエンジンに業を煮やし、総帥のディートリッヒ・マテシッツがF1撤退をほのめかすまでになっている。
今年は上位争いに加われず、リカルドのいらだちも募っているようだ。30日(火)に行われたレッドブルのイベントで、リカルドが次のように語ったと『BBC』が伝えている。
「言いたいのは契約とかのことじゃない。僕がまず何よりも望んでいるのは勝つことだ」
「今年のイライラの多くは、そこから来ている」
■契約上、移籍の可能性は低い
フェラーリ移籍のうわさについて、リカルドは「フェラーリに認められる」ことは「光栄だ」と認め、次のように話している。
「どんな可能性も完全に否定することはしない。僕は契約に関しては経験がない。状況が変わることもある」
しかし、実際には契約があるため移籍は難しいとリカルドは話す。
「契約があるから、“うん、フェラーリに行くよ”と言えば済むわけじゃない。取り決めがあるからね。僕が理解している限りでは、(チームを)出られる可能性は今のところ低い」
レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーも、リカルドが今年末でチームを離れることは契約上あり得ないと断言している。
「最低3年間は、彼がレッドブル以外のどこかに移る危険性はないし、話し合いもあり得ない」
■レッドブルに信頼を寄せるリカルド
リカルドは、「レッドブルなら、来年は変わって上位に戻れるという感触を持っている」とチームへの信頼を口にしているが、ルノーエンジンが今年大きく向上することは期待していないようだ。
「パワーに関しては、今年のうちに小さなことは見つけられるかもしれないけれど、今シーズンはそんなところだと思う」
「でもクルマのほうは、シルバーストン(F1イギリスGP/5日決勝)で少し持ち込むものがある。この改良は良さそうだ。シルバーストンは良くなると思う」