ホンダF1プロジェクト総責任者の新井康久が、シルバーストン・サーキットで行われるF1第9戦イギリスGP(5日決勝)に向けて意気込みを語った。
■新井康久「アロンソにエンジン交換の可能性」
「シュピールベルグ(オーストリア)ではフェルナンド(アロンソ)が決勝レースで1周目に事故に遭ってしまいましたし、ジェンソン(バトン)にもセンサー異常の問題が発生してしまいました。それにより、2台ともにリタイアを余儀なくされてしまいました」
「両方のパワーユニットをファクトリーに戻して検査を行ったところ、フェルナンドのパワーユニットには事故によるダメージがあることが分かりました。これにより、再びエンジン交換が必要となるかもしれません。ジェンソン(バトン)が今週使うパワーユニットに関しては、まだ調査中です」
「ホンダとしては、イギリスGPでは改良版のハードウエアを投入する予定にはしていません。しかし、シャシーに設けられる予定の改良空力パーツに合わせてパワーユニットのセッティングの最適化を図ることになります。シルバーストンはドライバーの腕が試される伝統的な高速サーキットです。タイヤのデグラデーション(性能低下)も大きくなりますし、燃費にも厳しいところです」