フェラーリの会長セルジオ・マルキオンネは、喜んでレッドブルにエンジンを供給すると話した。
F1第8戦オーストリアGPを訪れていたマルキオンネが次のように話したと『Motorsport.com』が伝えている。
「私は誰とでも話をする。それに、レッドブルには大きな敬意を抱いている」
「彼らはこのスポーツに大きく貢献し、チャンピオンを何年も獲得してきた。彼らならまた良い道を見付けると思うが、その手助けができるなら喜んでする」
だが、『La Repubblica(レプブリカ)』は次のようなマルキオンネの言葉を伝えている。
「フェラーリエンジンがレッドブルに搭載されるとしても、勝利するフェラーリエンジンはやはりフェラーリに積んだものであってほしい」
■「ルノーとの契約がある」とホーナー
レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、こうしたマルキオンネの話を伝えられると、「非常に寛大なオファーだ」と感謝の言葉を皮肉交じりに口にし、次のように話した。
「第一に、われわれにはルノーとの契約がある」
「セルジオは寛大にもエンジンのオファーをしてくれたが、そのオファーにどういった条件がついているのかを君たちに開示した訳ではないだろう」
「われわれにはルノーとの契約がある。従って、決断すべき事柄など存在しない」
■アウディをけん制するため?
だが、レッドブルのルノーに対する不満は高まる一方であり、フォルクスワーゲングループのアウディがF1に参戦するのを待っているのではないか、また、マルキオンネがメディアの前でレッドブルへのオファーをしたのも、アウディをけん制する目的があったのではないかという見方もある。
マルキオンネはこれを否定している。
「私はフォルクスワーゲンの人間に会うたびにF1に参戦してくれと要請しているよ。彼らは非常に優秀だから、F1で素晴らしい将来を築けるだろう。大歓迎だよ」