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タイトルの行方は最後まで分からないとメルセデスAMGのボス

2015年06月22日(月)18:56 pm

メルセデスAMGのトト・ヴォルフ(ビジネス担当エグゼクティブディレクター)が、2015年のF1タイトル争いは「最後の最後まで」続くことになるだろうと語った。

【結果】F1オーストリアGP決勝の順位、タイム差、周回数、獲得ポイント

先週末のF1オーストリアGP(第8戦)においてもルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)がポールポジションを獲得。今季はこれで8戦中7戦でポール獲得と、もはやハミルトンにとってポールポジションが定位置となった感すらある。

だが、予選Q3を除けば先週末を通じてハミルトンよりも速さを見せていたのはチームメートのニコ・ロズベルグのほうだった。そして、決勝ではロズベルグがターン1でハミルトンを追い抜くと、そのままレースを支配して今季3勝目をあげた。

今シーズン序盤に圧倒的な強さを見せていたハミルトンだが、ロズベルグも一度も表彰台をのがすことのない安定した成績を残している。オーストリアでの優勝で、対ハミルトンとの成績を3勝4敗としたロズベルグは、ポイントランキングも10ポイント差にまで縮めてきている。

オーストリアで勝敗の行方を左右したのがスタートだった。ポールからスタートしながらターン1でロズベルグに後れをとったハミルトンは、バルセロナ(第5戦スペインGP)以来、クラッチの感触がしっくりこないのだと説明している。

さらに、ハミルトンはレース中にピットアウトした際、ピットレーン出口の白線を踏んでしまい、5秒加算ペナルティーを受けてしまっていた。その時点でハミルトンが勝つには、ロズベルグを追い抜いて、さらに5秒以上の差をつけることが求められる状況となっていた。

しかし、「今日のニコはずばぬけて速かったと言わざるを得ない」と語ったメルセデスAMGのニキ・ラウダ会長は、「ルイスのペナルティーがなくても、彼が勝っていたはずだ」と断言した。

ハミルトン自身も、ロズベルグが「レース中ずっと自分よりも速かった」と認めている。

昨年のF1タイトル争いでハミルトンに敗れてしまったことで、もっとレースペースを高めることに懸命に取り組んできた語ったロズベルグは、次のように続けた。

「去年、レースにおいて自分に足りなかったものを、今年は見つけることができたと思う」

シーズン序盤の活躍により、2015年はハミルトンがメルセデスAMGの明確なナンバー1ドライバーという位置づけを確立することになるだろうと予想していたF1関係者も少なくない。だが、ヴォルフは直近の4レースでは運を味方につけた部分もありながら3勝1敗とばん回してきたロズベルグの精神力を高く評価している。

「ニコのほうが週末を通じてずっと速かった。予選での1周だけを除いてね」

そう語ったヴォルフは、次のように付け加えた。

「最後までこういう状態が続くだろう。昨年目にしたように、それぞれのサーキットでどちらが強さを発揮するかによって変わっていくことになると思うよ」

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