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フェラーリを警戒するメルセデスAMG「前戦ほど自信はない」

F1オーストリアGP（21日決勝）の予選で1列目を独占したメルセデスAMGだが、フェラーリに対する警戒を怠っていない。

メルセデスAMGはルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグが2人ともスピンして予選を終えるという波乱の展開だったが、それでも他を寄せ付けない強さで1位、2位を確保した。昨年のオーストリアGPではフェリペ・マッサ（ウィリアムズ）にポールを奪われたが、それ以来丸1年、ポールポジションを譲っていないことになる。

一方、フェラーリのセバスチャン・ベッテルはフリー走行の2回目と3回目でトップタイムを出し、予選でもメルセデスAMGに迫ると期待されたが、結果は予選3番手だった。

ヘッドホンで何を聞いているのかと予選後の記者会見で聞かれたベッテルは、冗談でこう答えている。

「ビートルズの“ヘルプ！”だよ。ヘルプ！って感じなんだ。彼らは速すぎる。どうすればいいのか知っていたら、僕たちに教えてよ」

だが、メルセデスAMGのチーム代表トト・ヴォルフは、決勝ではフェラーリが迫ってくるのではないかと考えている。

「差は予想外に大きかった」とヴォルフ。

「もう1つ驚いたのは、フェラーリの戦略だ。われわれは2周かけてタイヤを温めることにしたが、彼らはすぐにアタックに入った」

「それがこの差の理由なのかは分からない。だが、ロングランで彼らのほうが速かったのは幻ではない」

「認めるよ。前回のグランプリ（第8戦カナダGP）ほどの自信はない」