2013年を頂点に、F1コンストラクターズ世界選手権のランキングを落とす一方のレッドブル。それに伴い、金銭的な負担も増している。
同チーム首脳ヘルムート・マルコ博士が以上のように発言したものだが、彼は今週、ルノーのワークス待遇から一転、来季はフェラーリに乗り換えるといったうわさをたきつけたばかりだ。
もっとも、この話は直ちに同チームのオーナー、ディートリッヒ・マテシッツが否定している。
2010年から4年間、F1コンストラクターズ世界選手権を制した後、2014年は2位、今季はさらに順位を落としそうで、それがレッドブルの財政を悪化させるとマルコはドイツ『Bild(ビルト)』紙に話す。
「2位から4位は痛い」「恐らく2,000万ユーロ(約27億8,600万円)の負担増になるだろう」
「それも運がよければの話だ。(選手権下位の)ロータスやフォース・インディアもメルセデス・ユーザーだけにね」
この調子なら、ルノーのワークスエンジンを使うより単なるカスタマーチームに身をやつしてもフェラーリV6「Bエンジン」を使う方がマシというわけだ。
「実際の話、あと2年もこの(ルノー)エンジンでやって行けない」とマルコ。
マテシッツはF1撤退を匂わせているが、ルノーもルノーで、度重なるレッドブルの中傷にうんざりしていて、ロータス買収を検討中だ。
『Bild(ビルト)』紙の報道によると、レッドブルとルノーの「緊急会談」が6月25日(木)に開かれるとのこと。
マルコは言う。「(F1第8戦オーストリアGP後に行われる)合同テストの結果を受けて、ルノーに今後の方針を説明してもらう。その上で、どうするかを判断する」
この会談は荒れそうだとマルコは次のように話す。
「ルノーとわれわれは、控えめに言って、かなりの緊張関係にあるのでね」