F1にタイヤを独占供給する伊ピレリ社は18日(木)、F1第12戦イタリアGPまで4戦のタイヤ選択を発表した。
7月に入って最初のレース、第9戦イギリスGP(7/3-5)の舞台はシルバーストン。流れるようなレイアウトの高速コースだけに、タイヤにかかる負荷は大きい。そこで同レースには、オレンジ帯のハードと白帯のミディアムという一番固いコンパウンドが投入される。
続くF1第10戦ハンガリーGP、第11戦ベルギーGP、第12戦イタリアGPには、いずれもミディアムと黄帯のソフトが持ち込まれる。コンパウンドは同じでも、その理由はサーキットの特徴によってまちまちだ。
ハンガロリンクは気温がきわめて高くなるため、熱による性能低下を防ぐため比較的固めのチョイスになった。スパは、F1カレンダー中もっとも一周の距離が長い。上記の組み合わせなら、安定したパフォーマンスが得られるだろう。モンツァはピレリのホームコースで、「スピードの殿堂」と呼ばれる超高速サーキットだ。ミディアムとソフトはレース戦略の可能性を広げてくれそうである。
以上のチョイスは、モンツァを除いて去年と同一だ。2014年F1イタリアGPでは、ハードとミディアムを用いている。