ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)は、圧倒的な勝利を予感しながらF1オーストリアGP(21日決勝)が開催されるレッドブルリンクへと向かっている。
2014年のF1チャンピオンであるハミルトンは、モナコGP(第6戦)ではチームのピットストップ作戦ミスにより最大のライバルであるチームメートのニコ・ロズベルグに連勝を許していた。
だが、続く第7戦カナダGPでは、ロズベルグを寄せ付けない圧倒的な強さで今季4勝目をあげている。
そのハミルトンは、「ニコは速かったよ」と語り、次のように続けた。
「だけど、僕は自分が常にレースを支配できていると感じていたんだ」
「必要があれば、もっとタイムを縮めるだけの余裕もあった。だから(ロズベルグからのプレッシャーは)本当に気にならなかったよ」
こうした状況を見れば、オーストリアでもハミルトン優位と見る者が少なくない。
だが、昨年のレッドブルリンクで優勝を飾ったのは、ロズベルグのほうだった。ハミルトンは予選で痛恨のスピンを犯して9番手からのスタートとなり、決勝はロズベルグに次ぐ2位で終えている。
だが、昨年ロズベルグとの激しいタイトル争いを制し、最終戦でタイトル獲得を決めたハミルトンは、今年のほうが昨年よりもさらに調子がいいと主張している。
「昨年のクルマより、今年のクルマのほうがいい感じなんだ」
オーストリアの『APA通信』にそう語ったハミルトンは、次のように付け加えている。
「理由は分からないけれど、ただそう感じるんだ。今年のほうが速く走ることができているのは幸運だよ」