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「F1の将来に不安を感じる」とベッテル

2015年06月11日(木)19:58 pm

フェラーリのセバスチャン・ベッテルが、F1の将来について案じていると語った。

先週末、ベッテルの母国ドイツからまた新たな不安材料が示されていた。7日(日)にはF1カナダGPの決勝が行われたが、そのドイツ国内でのテレビ視聴率が、同じカナダで開催されていたサッカーの女子ワールドカップ放送に及ばなかったというのだ。

ベッテルは『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』に次のように語った。

「一番よく分かるのはサーキットに来てくれる観客数だね。もはやかつてのように大観衆で膨れ上がるようなことはなくなっているよ」

ベッテルも委員を務めるF1ドライバーによる任意組織GPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)が、第6戦が行われたモナコで世界中のファンに向けてF1に対する意識調査を行ったのも、そうした背景があってのことだ。

ベッテルによれば、その調査結果は今後統括団体であるFIA(国際自動車連盟)とF1最高責任者であるバーニー・エクレストンにもフィードバックされる予定だという。

ベッテルは、今でもF1には「大ファン」がいるものの、現在のレースが「あまりにも複雑になり過ぎた」ことに懸念を感じているという。

「僕みたいに1週間に7日F1にかかわっているわけではない人たちが、本当に今のF1についてこられているのか疑問に思っているんだ」

「もっと重要なことは、チケットが高過ぎるということだよ。もう普通の家庭ではみんなでF1観戦するのは難しいんじゃないかな?」

ベッテルは、もし自分にF1改善を任せてもらえるとしたら、F1カーを「再び速いものにするよ。もっとパワーとダウンフォースを強めるか、あるいはもっといいタイヤを使うかは別としてね」と語り、次のように付け加えた。

「そうすれば、F1カーを操ることが再び難しくなるし、本当に速いドライバーだけが残ることになるだろうね」

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