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大規模チームは我々から金まで奪うつもりだとフォース・インディア

2015年06月11日(木)18:45 pm

フォース・インディアのチーム副代表を務めるロバート・ファーンリーが、現在話題となっているF1の「カスタマーカー」問題は、大規模チームたちによる悪巧みに過ぎないと批判した。

先週末の5日(金)には、F1カナダGPが催されたモントリオールにおいてF1意思決定機関であるストラテジー・グループの構成メンバーであるフェラーリ、メルセデスAMG、レッドブル、そしてマクラーレンの代表者による会議が行われていた。

だが、マクラーレンのホスピタリティーを会場として行われたその会議には、ストラテジー・グループに所属しているウィリアムズとフォース・インディアには声がかからなかったと伝えられている。

ファーンリーは、その理由は明らかだとイタリアの『Autosprint(オートスプリント)』に次のように語った。

「意図は明白だよ。彼らは我々をつまはじきにしたかったんだ」

その会議の主要な課題となったのは、「カスタマーカー」問題だ。そして、現在ではメルセデスAMGのトト・ヴォルフ(ビジネス担当エグゼクティブディレクター)が表現した「フランチャイズチーム」という言葉も使われ始めている。

そのヴォルフは、次のように語った。

「ほかのチームがそれを望んでいないことは分かっているよ。だが、我々には何か代案を考える必要があるんだ。次のレースの1週間前になって14台か16台しか出走できなくなるような事態に陥るのを避けなくてはならないからね」

「もし、現状のままでずっと推移していけるのであれば、そんなことをする必要もないだろうがね」

4つの大規模チームによって合意に至った案を簡単に説明すれば、大規模チームたちはそれぞれの「フランチャイズチーム」に対してシャシー、エンジン、その他のパーツまで完全にパッケージ化されたF1カーを1シーズンあたり5,000万ユーロ(約70億円)で供給するというものだ。

だが、F1最高責任者であるバーニー・エクレストンは、その制度の導入をこのまま認めるわけにはいかないとイギリスの『Sky(スカイ)』に次のようにコメントしていた。

「あるチームがほかのライバルチームに何から何まで供給することを許したりなどできないだろう?」

しかし、ファーンリーは、大規模チームたちの狙いは分かっていると次のように続けた。

「彼らは、我々が要求したパワーユニットのコスト削減や、予算制限制度の導入、そして収益分配方法の改善などについてはことごとく拒絶したばかりでなく、いまや我々からすべてを奪い取るつもりなんだ。我々の持つ金さえね」

「彼らは独立系チームは消えて欲しいと考えており、それを自分たちの顧客チームとして取り込もうと考えているのさ。そうすれば、今まで以上の金が彼らの懐に入るわけだからね」

そう憤りをぶつけたファーンリーは、次のように付け加えた。

「カスタマーカーは、彼らにとっては収益を増やす手段のひとつでしかないし、そうすることで新たな収入源が増えることになるんだ」

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