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レース中の給油復活には「全エンジニアが反対」

2015年06月10日(水)17:03 pm

最近、2017年からレース中の給油が復活することになりそうだと報じられていた。だが、F1の意思決定機関であるストラテジー・グループではその導入を見送る可能性が高くなったようだ。

F1最高責任者であるバーニー・エクレストン、統括団体であるFIA(国際自動車連盟)を交えてF1トップチームたちによる前回のストラテジー・グループの会議では、2017年以降F1レースの面白みを増すためにレース中の給油を復活させるという基本案に全員が合意していた。

だが、今季の第7戦が開催された先週末のカナダにおいて、各チームの首脳の間にレース中の給油復活に対する懸念が生まれ、結局導入を見送ることになりそうだと報じられていた。

しかし、カナダGPが開催されたモントリオールに姿を見せていたフェラーリのセルジオ・マルキオンネ会長は、レース中の給油復活に反対することは「ナンセンス」だと語り、次のように主張していた。

「委員会(F1の意思決定機関であるストラテジー・グループ)がどういう決定を下すか様子を見よう。レース結果に影響を及ぼす可能性のある要素を増やすのはいいことだと私は思うよ」

だが、メルセデスAMGのビジネス担当エグゼクティブディレクターであるトト・ヴォルフは、これに対して次のように反論している。

「ストラテジー・グループは、エンジニアたちに意見を述べる権限を与えていた。給油復活が賢明なアイデアなのか、そのためのコストが上昇しないか、それによってパフォーマンスが向上するのか、あるいは危険ではないのか、といったようなことを我々に進言できるようにね」

モントリオールのローカル紙『La Presse(プレス)』にそう語ったヴォルフは、次のように続けた。

「そして、寄せられた回答は、全員一致でそうしないほうがいいというものだった。それには費用がかさみ、輸送面にも問題が生じるとともに、危険も増すだろうということだ。さらに、それによってどのチームも同じ戦略を取るようになり、レースが退屈なものになるだろうというのがその理由だ」

ヴォルフは、これに関する意見は次のストラテジー・グループ会議において検討されることになるだろうと付け加えた。

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