英エンストンのF1チーム、ロータス買収に関心ありと言われる仏自動車会社ルノー。その詳細が少し明らかになった。
かつて同チームはルノーが所有していたが、2009年、ルクセンブルクの投資家ジェラルド・ロペス率いるジェニイに売却。ところが、このところルノーによるチームの買戻しとフルワークス復活が取り沙汰されている。彼らはF1で存在感を示したいのだという。
ロータスのチームCEOマシュー・カーターはカナダで、そうした憶測を一蹴した。
「私が最後に(報道で)聞いたところでは、5月末までにチームが売られるとの情報だった。だが、ご覧のとおりわれわれは、ここにいる。チームは今も、同じチームだ」
「私に言えるのは、それだけだね」
5月末とは、ロータスとルノーが自ら決めたといわれる交渉期限のこと。ルノーはロータスの他にも触手を延ばしたとみられる。
しかしスペインのスポーツ日刊紙『Marca(マルカ)』は、今もルノーは2017年シーズンを見据えてロータス買戻しを計画中だとキッパリ。
『Marca(マルカ)』によると、ルノーゆかりの石油会社トタルをはじめとする企業からの投資の受け皿として新会社が設立されたという。早ければF1第9戦イギリスGP(7/3-5)に発表があるかもしれない。
ロータスのカーターは、モントリオールで次のように語った。「同じことを言わせてもらうが、株主たちは私に述べたのだ。チームは売りに出ていないとね」
「報道の皆さんには前にも言ったはずだ。何を売るにしろ、引き換えにしかるべき金をもらわねばならない」
「念のために繰り返そう。われわれはメルセデス・ベンツとの長期(エンジン)契約を結んでいる。当方としては、その関係を続けるつもりだ」