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セバスチャン・ベッテル「メルセデスAMGもばかじゃない」

今季、F1モナコGPまでの6レースを終えた時点で優勝1回を含む5回の表彰台に乗っていたセバスチャン・ベッテル（フェラーリ）。F1カナダGPでは改良エンジンを投入することもあり、メルセデスAMGの牙城を崩す活躍も期待されていた。

【結果】F1カナダGP決勝の順位、タイム差、周回数、獲得ポイント

ところが、そのベッテルに思わぬ落とし穴が待っていた。

予選Q1でトラブルに見舞われたベッテルは、まさかのQ1敗退。加えて、フリー走行3回目で赤旗無視の違反をとられ、さらに5グリッド降格ペナルティーが科されたことで、決勝は18番手からのスタートとなっていた。

だが、ベッテルは、レースでは順調に順位を上げ、最終的にはチームメートのキミ・ライコネンに次ぐ5位まで順位を上げてレースを終えている。

もしいつもと同じようなポジションからスタートできていればメルセデスAMGの2台に戦いを挑むことができたと思うかと質問されたベッテルは、「残念ながら、それは決して分からないよ」と答え、次のように続けた。

「だけど、今回の改良によって奇跡が起きるとは考えていなかったんだ。いくつかのレースでは接近することもできるだろうけど、ほかのレースではさらに差を広げられることもあると思う。メルセデスAMGもばかじゃないし、彼らだって進歩しているんだからね」