F1第6戦モナコGP決勝で「グリッドボーイズ」が起用され、これに呆れていたセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)。カナダでも彼は考えを曲げようとしない。
モンテカルロの市街地で行われるモナコGPは、F1の華。2週間前の同レース決勝直前、レコノサンス・ラップを終えてダミーグリッドに着いたベッテルを待っていたのは、彼の看板を掲げたイケ面の男性だった。
「ホント頼むよ。ジョージかデイヴか知らないけど、男の後ろにクルマを着ける意味は何?」とレース後の記者会見で憤っていたベッテル。
しかし、本日のF1第7戦カナダGP決勝ではレース主催者がいつもの「グリッドガールズ」に戻すと聞いて、ベッテルは一安心だ。
「すごく嬉しいよ」とベッテルはカナダで、ブラジル『UOL Esporte(UOLエスポルチ)』に話す。
「モナコではゲンナリだったから」
「グリッドボーイズ」はいわば実験的な試み。それをどうしてベッテルはあからさまに批判したのだろう?モナコで看板を持った男性に個人的なうらみはないと前置きしたうえで、ベッテルは次のように言う。「美男を楽しむ気持ちになれなくてね」
「無理して変えなくてもいいものってあるよね。グリッドガールは、そのうちのひとつだと思う」