キミ・ライコネン(フェラーリ)がチームの「宿題」を嫌っている。
2016年もフェラーリに残るかどうかはチーム側が「オプション」を握っていて、今に至るまで署名を控えている状態だ。チーム代表マウリツィオ・アリバベーネはF1第6戦モナコGP後、もっといい成績を出せとライコネンにハッパをかけた。
「彼(ライコネン)には宿題を与える。「予選でもっとがんばります」と100回書かせることにした」と冗談交じりに語ったアリバベーネ。
これについてカナダで報道陣から感想を求められたライコネンに笑顔はなかった。
「今に始まったことじゃない」とライコネン。「僕らが改善しなければならないところは、既に分かっている。人から言われなくてもね」
かつてマクラーレンでライコネンのチームメートだった元F1ドライバー、デビッド・クルサードもライコネンに同調。彼は、改善箇所を百も承知していると次のように話す。
「キミのように経験豊富なドライバーは、すぐに認めるものだ。予選で大変な思いをするなら、日曜の決勝でも苦労しているに違いない」とフィンランド『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』紙に語るクルサード。
ライコネンのシート絡みでいちばんに名前が上がるのは、同じフィンランド人のバルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)だ。
だが、このところパドックではダニエル・リカルド(レッドブル)も取りざたされている。彼は今、レッドブルで苦戦中だ。
チーム代表のクリスチャン・ホーナーは、イタリア『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』紙に次のように話す。「それは不可能だろう。ダニエル(リカルド)は、われわれと長期契約を結んでいるのだから」
F1第7戦カナダGP予選でライコネンは3番手、ボッタス4番手、リカルドは9番手だった。