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ハミルトン、またもやチームの判断ミスに泣く

2015年06月06日(土)20:47 pm

メルセデスAMGのルイス・ハミルトンは、F1カナダGP(7日決勝)の初日フリー走行で雨の中クラッシュ。これはチームの判断ミスだったと見られている。

■モナコGPでの無線交信が明らかに

前回の第6戦モナコGPでは、確実な優勝をチームの戦略ミスで失ったハミルトン。レース終盤にセーフティカーが導入されてからのチームとの無線交信の一部始終がF1公式サイトに公開された。

チームは最初「ステイアウト」と指示したが、ハミルトンは「それは良くないよ」と応じ、いったんピットインの指示が出た。その後、再び「ステイアウト」と指示されると、「タイヤの温度が下がってしまう。ほかはみんなオプションに交換するぞ」とハミルトンはさらに反対し、最終的にチームはピットインの指示を出した。

その結果ハミルトンは、ピットインしなかったチームメートのニコ・ロズベルグとフェラーリのセバスチャン・ベッテルに抜かれて3位でレースを終えている。

■「完全に切り替えた」とハミルトン

カナダGP前日の4日(木)にハミルトンは次のように語っていた。

「僕はモナコに戻るつもりはない。もうまったく気にしていないよ。頭を完全に切り替えた」

モナコGPの判断ミスでチームに対する信頼が傷ついたのではないかと聞かれると、「チームを完全に信頼している」とハミルトンは否定した。

ある記者から、チームの戦略担当が最善の策を練っているときに無線で口を出さないほうがいいという教訓になったのではないかと言われると、ハミルトンはこう答えている。

「いいけどね。僕は僕のやり方で続ける。今までそれでうまくやってきたから」

■カナダGPで再びチームの判断ミスに泣く

迎えたカナダGP、フリー走行2回目は途中から雨が降り始めた。雨が強さを増す中、全チームがピットに戻って走行を控えていたが、メルセデスAMGはハミルトンとロズベルグを浅溝のインターミディエートタイヤでコースに送り出す。

ところが、ハミルトンはアクアプレーニング現象を起こしてヘアピンを直進、ウォールにノーズをぶつけてしまった。

クラッシュ後にピットに戻ってきたハミルトンは不機嫌で、カメラマンを押しのけていったとイギリスのテレビ局『Sky Sports(スカイ・スポーツ)』は伝えている。

コースに出たのは「僕の判断じゃない」とハミルトンは記者らに語った。『Daily Mail(デイリー・メール)』紙は「メルセデスAMGがまたも失態」とまとめている。

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