マクラーレンのチーム代表エリック・ブーリエは、F1カナダGP(7日決勝)から使用している改良型のホンダエンジンについて馬力も向上していると認めた。
パフォーマンス向上を目的としたパワーユニットの改良は、シーズン中に可能な数が「トークン(開発引換券)」によって決められている。カナダGPを前に、ホンダは今季初めて2トークンを使用してパワーユニットを改良した。
この改良型パワーユニットについて、ドライバーのフェルナンド・アロンソとジェンソン・バトンは、パワー自体よりも信頼性や効率性の向上の方が大きいと話していた。
だが、ブーリエはスペインの『Marca(マルカ)』紙に対し、「馬力の向上もある。だが、それ以上は言えない」と明かしている。
■まずは第2集団のトップに
マクラーレンは前回の第6戦モナコGPで初ポイントを獲得したが、慎重な姿勢を崩していない。エンジニアディレクターのマット・モリスは、金曜恒例のチーム関係者6人による記者会見でこう話した。
「成功と言えるのはどんなものか? 表彰台に上がれれば素晴らしいだろうが、それは遠く離れた目標だと思う」
「シャシーとパワーユニット両方について1年を通してさらに改良を進める計画だから、今後を見てみるべきだ」
まずはメルセデスAMGとフェラーリのトップ2に続く第2集団に入りたいとアロンソは話す。
「5位とか6位に届くには、0.8~1秒足りない。早くそこにたどり着きたいと思っている」
「メルセデスAMGは異次元だ。でも、僕たちが届きたいと思っている小さな集団は別にある」