前戦F1モナコGPでは、チームの作戦ミスによってほぼ手中に収めていた勝利を逃したルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)。
だが、マクラーレンで2度F1チャンピオンに輝いたミカ・ハッキネンは、今週末のカナダGP(7日決勝)ではハミルトンの反撃が見られるだろうと考えている。
「ルイスはあのレースからさらに強さを増して戻ってくるだろう」
『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』にそう語ったハッキネンは次のように続けた。
「あの日、自分が打ち負かされたわけではないということは、彼自身がよく分かっていることだからね」
現在F1解説者を務める元F1ドライバーのマルク・スレールも、カナダではフェラーリの躍進を予想しつつも「だが、このサーキットはハミルトンのようにブレーキを遅らせることができるドライバーにも有利になる」と語っている。
さらに、1997年のF1チャンピオンであるジャック・ビルヌーブも、昨年ニコ・ロズベルグがスパ・フランコルシャンで行われたベルギーGPでハミルトンと接触し、彼をリタイアに追い込んでしまったときと同じように、このカナダではハミルトンがさらに強さを発揮するだろうと次のように語った。
「あの日、ニコは眠れる巨人の目を覚ましてしまったんだ。ルイスはこれまで以上に彼(ロズベルグ)をたたきのめそうとしてくるだろう」
だが、スレールは、ロズベルグもそう簡単にやられてしまうとは思わないと次のように語った。
「ニコは、スピードに関してはハミルトンに決して劣っていないことをバルセロナ(第5戦スペインGP)で証明してみせたと思う。問題さえ起こらなければ、ロズベルグがハミルトンに勝つことも可能だよ」