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フェラーリ、メルセデスにあと15馬力にまで詰め寄る

2015年06月03日(水)18:46 pm

フェラーリが、メルセデスエンジンとの差をかなり詰めてきていると報じられている。

ドイツの『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』によれば、フェラーリは開発トークン(引換券)を使ってエンジンのパフォーマンスアップを図ったことにより、最強とされるメルセデス製パワーユニットに対し、わずか15馬力ほど不足するところにまで改善を進めてきているという。

メルセデスのパワーユニットは現在830馬力ほどを発生していると考えられているが、『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』は、フェラーリはこれまでのエンジンより20から30馬力ほど向上させており、合計で815馬力ほどにパワーアップされたようだとしている。

この改良パワーユニットはフェラーリのモントリオール行の貨物に加えられているとされているが、フェラーリではこれをジル・ビルヌーブ・サーキットで開催されるカナダGPに実際に投入するかどうかはまだはっきりと決めていないという。

『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』によれば、その判断は4日(木)の夜までに下されることになるだろうという。

長いストレートがあるモントリオールでは、パワーのあるエンジンのほうが絶対的に有利だ。だが、現在ドライバーランキングで3番手につけているセバスチャン・ベッテルは、すでに今季2台目のパワーユニットを搭載している。

今年はドライバー1人あたり年間で4台までしかエンジンの使用が認められておらず、これを超えた場合にはグリッド降格ペナルティーを受けることになるため、いつどこで新しいエンジンを投入するかということも戦略的に重要なカギのひとつとなってくる。

一方、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグは、今季ここまでの6レースでは1台のパワーユニットしか使っていない。これについてはメルセデスAMGの技術責任者であるパディ・ロウも「素晴らしい結果」だと自画自賛している。

そのメルセデスAMGも、今週末のカナダGPには新パワーユニットを搭載することになっている。だが、それは信頼性向上のための修正が加えられただけのもので、いまだにトークンを費やしてのパフォーマンス改善開発は行われていない。

「メルセデスのエンジンはまだかなり上を行っているし、彼らにはそうする必要なんてないよ」

レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコはそう語ると、次のように続けた。

「彼らには望むだけのパワーがあるし、我々ライバルたちと戦うにはそれで十分なんだ」

「ハミルトンとロズベルグは、これからも彼ら2人だけでタイトル争いを繰り広げて行くことになるだろうね」とマルコは付け加えている。

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