マクラーレンが3日(水)に、今季のF1第8戦オーストリアGPには、大きく空力を改善したMP4-30を持ち込む計画であることを認めた。
前戦モナコGPの後、フェルナンド・アロンソとジェンソン・バトンはホンダ製パワーユニットを搭載するMP4-30は、今週末のカナダGP(7日決勝)の舞台となる長いストレートがあるジル・ビルヌーブ・サーキットでは苦戦することになるだろうと語っていた。
だが、その後ホンダがシーズン中に認められたパワーユニットのパフォーマンス改善を行うために、トークン(開発引換券)を初めて何枚か使用したことが明らかとなっている。
さらに、アロンソもオーストリアGPでは大きく改善されたF1カーが投入されることになるだろうとのコメントを行っていた。
そうした中、今週になって、その改善パーツのひとつは最近のトレンドとなっている「ショートノーズ」であり、今後マクラーレンとしては統括団体であるFIA(国際自動車連盟)によって義務付けられたクラッシュテストを受けることになるだろうとのうわさがささやかれている。
マクラーレンの広報担当者は『GMM(グローバル・モータースポーツ・メディア)』に対し、3日(水)に次のように語った。
「我々はMP4-30に対し可能な限りの空力改善パーツを投入することを目指している。この新しいクルマにはまだ多くの開発ができる余地が残されているし、我々の着実な取り組みによってさらに競争力を上げて行きたい」
「指摘されたように、オーストリアに向けていくつかの空力改良パーツを適用できるだろうと期待している。そのうちのいくつかは視認できるものとなるし、そうではないものもある。だが、これらは現在も開発途上であり、現時点でメディアに対して詳細を提示することはできない」