【マクラーレン・ホンダ】「いいレースを見せたい」エリック・ブーリエ（レーシング・ディレクター）／F1カナダGPプレビュー
マクラーレン・ホンダのエリック・ブーリエが、ジル・ビルヌーブ・サーキットで行われるF1第7戦カナダGP（7日決勝）に向けて意気込みを語った。
■エリック・ブーリエ（マクラーレン・ホンダ／レーシング・ディレクター）「いいレースを見せたい」
「モナコからモントリオール。大きく性格が異なるも、ある意味、似た特徴を持つサーキットだ。モナコと同じくモントリオールもレーサーのためのサーキットだよ。ただし違った意味でね。流れるようなコーナーが多く、技術陣の頭を悩ます。マクラーレンにとっては、とても特別な場所でもある。今までに13勝を上げたサーキットなのだ。それに毎回、素晴らしいレースが展開される」
「もちろん、コンストラクターズ選手権8番手に喜んでいられる訳はない。それに、本来のポジションからは、まだまだはるか後方だ。とはいえ、ここまで進歩したのは誇らしい。この調子でずっと前進を続けているのは大したものだ。そのために毎戦毎戦われわれは、プッシュを続けている。あまり過去のことを持ち出すのは自分の好みではないが、シーズン前のテスト時と今の性能レベルを比べたら、われわれがいかにトップを目指してがんばってきたか、はっきり分かる」
「しかし、いかに有望なパフォーマンスを見せても技術的なトラブルでつまづいては話にならない。例えば最近のフェルナンド（アロンソ）だ。われわれは、２台のマシンが持つポテンシャルをしっかりと見極めて、開発を続けたい。したがって、まずはトラブルの解決に取り組んでいる。持てる能力を最大限まで引き出すには、信頼性と安定性の向上を目標に努力しなければならないのだ。マシンの持つ強みはジル・ビルヌーブ・サーキットで生きないかもしれないが、性能を試すにはうってつけの場所だ。世界クラスの町であるモントリオールで世界有数のファンに囲まれて、われわれはいつもと変わらず懸命に戦う。そして熱心なサポーターにいいレースをお見せしたい」
