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「本当に逮捕される可能性があった」とザウバーの女性代表

2015年06月02日(火)16:48 pm

ザウバーの女性チーム代表であるモニシャ・カルテンボーンが、今季の開幕戦を刑務所の中で迎えるのではないかと不安に陥っていたことを認めた。

これまでのところ、カルテンボーンは今季のF1開幕戦が行われたメルボルンで行われた元控えドライバーのギド・ヴァン・デル・ガルデとの法廷闘争について詳細な説明を行ってはいなかった。だが、その裁判で実質的に敗訴となったことで、その当時はザウバーがチーム存続の危機を迎えるとともに、カルテンボーンに関しては逮捕され、収監されるのではないかともうわさされていた。

『UOL Esporte(ウニヴェルソ・オンライン・エスポルチ)』から、メルボルンでの裁判の結果として、実際に収監される可能性があったというのは本当かと尋ねられたカルテンボーンは、次のように答えた。

「その恐れは本当にありました」

「法的には、私には自分の主張はあるものの、それに反して取引を行うという決断をしました。ですが、非常に異なる展開となっていた可能性もあるんです」

自らも弁護士資格を持つカルテンボーンは、次のように続けた。

「私にとってはそれが大きなストレスとなっていました。ですが、私には守らなくてはならないものがあることもはっきりしていました。それは、私のチームとドライバーたちです」

「私はメディアによって完全に誤解された立場に置かれていたんです。でも、私はそれに対してコメントを行うわけにはいきませんでした。なぜなら、スタッフたちを守らなくてはならなかったからです」

カルテンボーンは、当時強行にレースシートの明け渡しを求めていたオランダ人ドライバーのヴァン・デル・ガルデがメルボルンでレースに出ることは絶対にできなかったはずだと主張した。それは、統括団体であるFIA(国際自動車連盟)が、ヴァン・デル・ガルデがその時点でF1出走に必要なスーパーライセンスを所持していないことを「非常に明確」にしていたためだ。

当時のことを振り返ったカルテンボーンは、次のように締めくくっている。

「私たちは非常に困難な状況に置かれていました。我々には何も言うことができませんでしたが、多くのメディアは実際の状況については何も知らないくせに自分たちの意見だけを報じていました。それも非常に厳しい意見でした」

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