F1タイトル争いのライバル同士であるメルセデスAMGのドライバーたちは、普段同じジムでトレーニングを行っている。
それを明らかにしたのはニコ・ロズベルグだ。ロズベルグは今季序盤はチームメートのルイス・ハミルトンに対して出遅れていたが、第5戦スペインGPで今季初優勝を飾ると、前戦モナコGPではハミルトン側がピット作戦でミスを犯したことで幸運な勝利を獲得していた。
この結果、ポイントリーダーのハミルトンとロズベルグの差は10ポイントにまで縮まっている。
昨年、F1タイトルを共に争うようになってからは、しばしばその関係悪化が表に出てくるようになった2人だが、かつてはカート時代から非常に仲の良い友人同士でもあった。
だが、その関係は「今ではさらに難しいものになった」とドイツの放送局『RTL』に語ったロズベルグは、次のように続けた。
「僕らはどちらもすごく野心を抱いているから、もう仲よくなどできないよ。今でもうまくやっているよ。でも、もはや親友という関係ではないんだ」
「一緒に笑い合ったりできるときもあれば、お互いに深刻な状況に陥ることもあるよ」
ロズベルグはこれまでずっとモナコで生活してきている。一方のハミルトンもかつてはスイスに自宅を設けていたが、数年前にやはりモナコに生活の拠点を移していた。
しかも、ハミルトンが引っ越してきたのは、ロズベルグと同じマンションだった。
「かなりよくお互いを目にするよ。僕たちは同じジムでトレーニングをしているからね」
そう語ったロズベルグは、笑いながら次のように付け加えた。
「だから、僕たちはいつもお互いに相手が何をしているかを見ているんだ。相手が自分よりもっと鍛えていないかどうかをね」