ドイツでF1の無料放送を行っている『RTL』が、F1がもっと分かりやすくなることを期待していると主張した。
これまでずっとF1を開催してきていたヨーロッパでのF1GPがさらに減少する可能性が高くなっていると言われている。そんな中、先週にはドイツでずっとF1中継を行ってきているテレビ局『RTL』が、F1からの撤退をも検討しているようだと報じられていた。
『Hamburger Morgenpost(ハンブルガー・モルゲンポスト)』は、「RTLでは、今後サッカーのほうに全力をあげていくのではないかと言われている」と報じている。
だが、『RTL』の広報担当者は、これに対し、今後もF1放送を続けていきたいと考えており、実際にそのための「交渉」も始められているとの説明を行っている。
しかし、報じられているところによれば、『RTL』では年間の放映権料の値下げを求めているという。その額は年間5,000万ドル(約62億円)にも及ぶと言われている。
F1ビジネス記者として知られるクリスチャン・シルトは、『Forbes(フォーブス)』に、『RTL』との契約は、F1にとってこれまでずっと「最大の収入」が得られるものとなっており、実際にレース主催者たちから得られる収入よりも多額となっていると指摘している。
シルトは、次のように付け加えている。
「これ(RTLとの契約があること)によって、14億ドル(約174億円)もの売り上げを生んでいた」
『RTL』のスポーツ担当重役であるマンフレッド・ロッペは、『Kolner Express(ケルナー・エクスプレス)』に次のように語っている。
「このシリーズ(F1)はもっと感動的で、サーキット上での戦いが見られるものであるべきだ」
ロッペは、それに比べるとサッカーは「単純だし分かりやすいんだ。ルールを理解するのも簡単だからね」と付け加えた。