24日(日)に行われたF1モナコGP(第6戦)決勝で、今季初ポイントを獲得したマクラーレン・ホンダ。だが、レース後にガレージ内でそれを祝ったりすることはなかった。
2015年シーズン開幕から前戦スペインGPまで5レース連続でノーポイントに終わるという厳しいスタートを迎えていた新生マクラーレン・ホンダだが、世界でも屈指の伝統レースであるモナコで、ジェンソン・バトンが8位となり、チームに初めてのポイントをもたらした。
だが、マクラーレンのレーシングディレクターであるエリック・ブーリエは、スペインの『Marca(マルカ)』に対してガレージ内でシャンパンを開けるようなことはなかったと語り、次のように続けた。
「再び、何かを勝ち得たときにあらためてお祝いをするよ」
ブーリエは、ここで初めて4ポイントが獲得できたからといって、それを祝うことよりは、まだ残されている開発のほうに全神経を集中すべきだと主張した。
バトンが8位入賞を果たしはしたものの、フェルナンド・アロンソのほうはトラブルによるリタイアに終わったことを考えれば、それも当然の話かもしれない。
もしそのトラブルさえ起こらなければ、アロンソもモナコGP決勝をポイント圏内フィニッシュで終えることができていたはずだ。
アロンソのクルマに発生したトラブルは、ギアボックスに関係するものだったと報じられている。だが、ブーリエは、その詳細な原因は「まだはっきりとはしていない」と語り、次のように付け加えた。
「だが、我々が信頼性の問題を改善しなくてはならないことは明白だ。そこが我々の弱点のひとつになっている。すべてのエリアにおいて改善することが必要だ」