NEXT...F1開催スケジュール

「負け惜しみを言っているのではない」とレッドブル

2015年05月26日(火)12:27 pm

先週末のF1モナコGPでは、2010年から2013年まで4年連続でF1タイトルを獲得していたレッドブルに復活の兆しが見られた。

だが、レッドブルのヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)は、現在のF1の構造に対して批判的であることに変わりはない。

マルコはこれまでにも、F1が2014年から導入した「パワーユニット」により、レッドブルのタイトル獲得の望みが絶たれてしまったことで、チームオーナーであるレッドブル総帥のディートリッヒ・マテシッツはF1からの撤退を決断するかもしれないと語っていた。

モナコGPでは、ダニール・クビアトが4位、ダニエル・リカルドが5位と、今季ここまでで最高の結果を出したレッドブル。このところ3番手に位置していたウィリアムズが大きく沈んだこともあり、モナコではメルセデスAMG、フェラーリに次ぐ3番手の位置をしっかりと確保することができた。

しかし、マルコはドイツの『Welt(ヴェルト)』に次のように語った。

「我々がF1のことを心配しているのは、単に競争力の問題のためだけではない」

「問題はもっと複雑なものであり、現在我々の競争力が劣っていることとは何の関係もないことだ」

「我々は、負け惜しみを言っているわけではない。ただ我々はF1の将来について気にかけているんだ」

『Welt(ヴェルト)』は、特別に委託された調査によれば、100か国においてF1の訴求力がほぼ25%低下したという結果が示されたと報じている。

「我々は、F1がもはや我々が参入したころのような魅力のあるスポーツではなくなったことを心配しているのだ」とマルコは付け加えた。

マルコはさらに、F1における競争力という観点からは、現在のルールが変わらなければメルセデスエンジンの優位性が短期的に変わることは見込めないと次のように続けた。

「まるで、ボクシングでヘビー級のチャンピオンと軽量級の選手が戦っているようなものだ」

「我々としては、権限を持つ者たちに時間を与え、期待しながら待ち続けるという姿勢で臨むしかない。我々にできるのはそれだけだ」

そう語ったマルコだが、自分たちの意見が聞き入れられる可能性はあまりないだろうと考えているようだ。

「これまでの関係者による会議は、常に何の結果も見いだせないままに終わっていたよ」とマルコは付け加えている。

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック