セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)は、先週末のF1モナコGPに登場した「グリッドボーイ」がお気に召さなかったようだ。
通常、決勝レースに向けて各F1ドライバーたちが自分のF1カーを所定のグリッドにつけると、そこにはF1ドライバーの名前とカーナンバーが記されたプラカードを持った「グリッドガール」によって出迎えられることになる。
ところが、今年のモンテカルロ市街地サーキットのグリッドでF1ドライバーたちを待ち受けていたのは「グリッドガール」ではなく、短いジーンズとスニーカーを履いた「グリッドボーイ」たちだった。
「あれは何なの?」
ベッテルは、決勝後に行われた記者会見の席で、統括団体FIA(国際自動車連盟)所属のインタビュアーであるジェームス・アレンにそう食ってかかった。
「知らないよ。私に尋ねられても困るよ」とアレンが答えると、ベッテルは次のように続けた。
「ふざけないでよ。あそこ(グリッド)でジョージやデーブの後ろにクルマを止めて何が面白いの?」
今年、従来のグリッドガールから男性モデルを起用したグリッドボーイに変更するという判断は、モナコのレース主催者によって行われたものだと伝えられている。
今年、WEC(世界耐久選手権)では、今後は、これまでのようにレース前にグリッドガールを起用することは、世界的に有名なル・マン24時間レースを含め、取りやめることを発表していた。
そして、モナコではF1でも初めてグリッドガールではなく、グリッドボーイが登場したわけだが、ベッテルはこうした最近の動きがいたく気に入らないようだ。『Kolner Express(ケルナー・エクスプレス)』には、次のようなベッテルのコメントが紹介されている。
「これについては、バーニー(F1最高責任者のバーニー・エクレストン)に話をするよ」