将来をウィリアムズに託してほしい。どうか検討してくれ。以上のように言うのは、同チームの技術責任者パット・シモンズだ。
F1で長い経験を持つ彼は、故アイルトン・セナ、ミハエル・シューマッハ、フェルナンド・アロンソら、歴代のF1世界王者と共に仕事をしてきた。ボッタスとフェラーリ絡みのうわさは彼の耳にも入っている。
「彼ほどのドライバーなら、他チームに声を掛けられても驚かない」とイギリス『Sky(スカイ)』に話すシモンズ。
だがシモンズはいう。2014年の勢いを今も保つウィリアムズなら、現在のボッタスに最適のチームではないかと。
「非常に著名なドライバーだって、移籍のタイミングを誤ることもあるのだ」とシモンズ。
ボッタスもモナコでブラジル『Globo(グローボ)』紙に答え、シモンズが名門ウィリアムズの中でも指折りの存在だと次のように語った。
「僕らは確かに限りある予算で戦っている」「でもチームには素晴らしい人材がいて、風洞施設も見ごとなものだ」
「以前にもいったように、僕はチームの技術陣を信頼している。あの人もね」といって、シモンズの方向を指さしたボッタス。
ウィリアムズとフェラーリの双方、さらにはボッタスと、同じフィンランド人のキミ・ライコネンにとっても7月31日(金)は極めて重要な一日だ。
この日、両ドライバーともそれぞれの契約に付いた「オプション」が期限を迎えるものと思われる。
「キミ(ライコネン)は残るかって?」とモナコでイタリア『Sky(スカイ)』に質問されたマウリツィオ・アリバベーネは、次のように答えた。「分からないね」