いぜんとして苦戦が続くマクラーレンだが、フェルナンド・アロンソは「非常に前向き」だとチーム代表のエリック・ブーリエが話した。
F1モナコGP(24日決勝)前にメルセデスAMGのルイス・ハミルトンが契約延長を発表した。これでアロンソがメルセデスAMGに移籍する道がふさがれてホッとしているのではないかとスペインの『Marca(マルカ)』紙が聞くと、ブーリエは「そういう話はメディアの憶測に過ぎないよ」と言って笑った。
「フェルナンドがわれわれと契約する決断をしたのにはたくさんの理由があるし、数年間のことを考えて決めたんだ。それ以外はすべてナンセンスだよ」
「唯一ホッとしたのはトト(ヴォルフ/メルセデスAMGチーム代表)だろう。彼(ハミルトン)がフェラーリやここへの復帰を選ばなくて。誰にも分からないからね」
また、アロンソが「暗く不機嫌」になっているといううわさについても、「そういう彼はまだ見たことがない」とブーリエは笑い飛ばした。
「私が見たのは明るい面だけだ」
それどころか、アロンソのムードは思っていたより良いとブーリエは話す。
「彼の姿勢は非常に前向きだ。同じように努力しているし、優勝をかけてレースしているかのようなドライビングだ」
アロンソ獲得を押したのはホンダだったといううわさもあるが、ブーリエは否定した。
「それは違う。本当だ。確かにホンダはパートナーであって、単なるサプライヤーではないから、彼らの意見も考慮された」
「だが、同様にスポンサーの意見も考慮された。われわれがフェルナンドを取りたいと話すと、誰もが“ぜひそうしてくれ”と答えたよ」