セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が、自分が新たな「マールボロ・マン」として広告で取り上げられることには何の抵抗もないと語った。
現在、多くの国でタバコの宣伝広告は厳密に規制されている。そしてF1もその例外ではない。
だが、極小国家であり、タックスヘイブン(租税回避地)としても知られるモナコ公国では話が違ってくる。
ほんの少し前に、宣伝広告が許されないにもかかわらず、世界的大手タバコ会社であるフィリップ・モリスのマールボロ・ブランドがフェラーリとの数百万ユーロ(数億円)ものスポンサーシップ契約を更新していたことが明らかとなっていた。
そして、今週末のモナコには、フェラーリ、マールボロの関係を如実に表した広告が至る所に掲示されている。そして、そこに登場しているのが今やフェラーリのナンバー1ドライバーとなったベッテルだ。
ドイツのF1記者であるラルフ・バッハが運営するウェブサイト『F1-insider.com』には、マールボロのロゴとベッテルの顔やヘルメットが掲載された広告の画像が紹介されている。その広告には、「赤は行動」、「赤はインスピレーション」というキャッチフレーズが添えられている。
その広告を目にしたベッテルは、次のように語った。
「みんなはすでに誰が僕たちの最大のスポンサーなのかは知っていると思うよ」