イギリスの税務当局が、F1最高責任者であるバーニー・エクレストンに対し、16億ドル(約1,900億円)にも上る追徴課税を求めていくことを決めたと報じられている。
『Bloomberg(ブルームバーグ)』が報じたところによれば、当初84歳となるエクレストンは、「バンビーノ」と呼ばれる彼の家族信託問題に関して、イギリス税務当局との間で2008年に和解に達していた。
だが、ロンドンのケネス・パーカー判事は、21日(木)に次のように語った。
「今回の決定による税と利息は10億ポンド以上となる」
『Bloomberg(ブルームバーグ)』によれば、税務当局はエクレストンとの間で2008年にバンビーノ問題に対する和解に到達していたものの、その時点で昨年ドイツで行われた元銀行家のゲルハルト・グリブコウスキーとの贈賄容疑裁判で明るみに出た事実に関して「情報を開示していなかった」ため、その和解は無効だと主張しているという。
エクレストンの代理人は、現在エクレストンが当時の和解を税務当局が守るよう、ほかに「法的な道」がないかどうかを検討しているところだと語った。
エクレストン本人は、F1モナコGP(24日決勝)が開催されているモナコで電話取材を受けると、次のように語ったと伝えられている。
「私は本当に、その家族信託とは決して何の関係もないんだ」