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リカルド「不振の原因はルノーエンジンのせいだけではない」

2015年05月22日(金)17:00 pm

ダニエル・リカルドが、もはやレッドブルでは今季の不振の原因をルノーのパワーユニットのせいばかりにはできないと語った。

2010年から2013年まで4年連続でF1チャンピオンチームとなったレッドブルだが、今季は開幕当初から大きく出遅れてしまっている。チーム首脳陣は、その責任はルノーにあると非難。パワー、ドライバビリティー、信頼性のいずれをとっても不足していると主張していた。

事実、ルノーのパワーユニットが信頼性に大きな問題を抱えたのは事実で、今年は年間にドライバー1人あたり4基までのパワーユニット使用が認められているが、リカルドはすでに前戦スペインGP(第5戦)で今季4基目となるパワーユニットを搭載している。そして、今後新しいパワーユニットを搭載することになった時点でグリッド降格ペナルティーを受けることになってしまう。

だが、オーストラリア出身のリカルドは、レッドブルの2015年型車RB11が抱える問題が「エンジンによるものだけではない」ことは極めて明白だと20日(水)に次のように語った。

「今では全員がはっきりとそれに気付いていると思うし、両手を上に上げながら“ああ、分かっているよ。これは我々が目指したものじゃない”って言っているよ」

25歳となるリカルドは、かつてレッドブルがF1でも最高のダウンフォースを生み出すクルマで選手権を席巻していたころとは時代が変わってしまったのだと次のように続けた。

「恐らく、過去4年か5年にかけて、レッドブルが傑出していたのはダウンフォースの部分だったんじゃないかと思う。今年の僕たちは高速コーナーではライバルたちに比べてもよくない。それどころか、上位にいる連中よりも確実に遅いよ」

レッドブルの最高技術責任者であり、空力面に関しては天才設計者とさえうたわれるエイドリアン・ニューイは、昨シーズン限りでF1の第一線から身を引くことになっていた。

「あまり批判的なコメントをしていると受け取って欲しくはないんだけど、不調の原因としてひとつだけをあげることはできないと思っているよ。どういう理由にせよ、まだパズルがうまく組み合わされていないし、クルマも本来の機能を示すことができていないんだ」

「僕は7位とか8位で終わることに満足などできていないし、それはチームもまったく同じさ」とリカルドは付け加えた。

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