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ロズベルグを侮るなかれ

2015年05月21日(木)6:20 am

1996年のF1世界王者デイモン・ヒルから後輩チャンピオンのルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)に忠告だ。ボールから目をそらすな、つまり、注意を怠らず勝負に集中するのだ。

2014年モナコGPで僚友ニコ・ロズベルグと衝突してからちょうど一年。同じ過ちを二度と繰り返したくないのか、イギリス『Telegraph(テレグラフ)』紙のダニエル・ジョンソン記者によるとハミルトンは、「予選最後のアタックでは必ず先にコースインする」よう心がけるつもりだという。

第5戦スペインGPでロズベルグはハミルトンの連続ポールを阻止、優勝もさらっている。もし今週末のレースにも勝てば、モナコGPのハットトリック達成だ。

ヒルにいわせると、ハミルトンがバルセロナで敗れた原因は集中力の欠如だった。

ヒルはイギリス『Express(エクスプレス)』紙に次のように話す。「第4戦バーレーンGPから自宅に戻った彼(ロズベルグ)は、こう思ったはずだ。『これ以上負けてたまるか』。そして、次のレースに向けて集中力を高めたのだ」

「それに引き換え、ハミルトンがバーレーンからスペインまでの3週間をどう過ごしたか見てみるがいい」

先日お伝えしたとおり、その間ハミルトンはプライベートジェットでモナコ、ロンドン、マヨルカ島、モンツァ、ロサンゼルス、ニューヨークを回って、ようやくイギリスのチーム本拠地に帰った後、スペインGPの舞台バルセロナに入ったのである。

ヒルはいう。「ルイスのような才能あふれるドライバーでさえF1でトップの座を守るためには、いかなる妥協も許されない。特にニコにはね。ライバルを侮ってはならない」

「彼(ハミルトン)ならF1で指折りの成功を収めたドライバーになれる。果たして彼は、遊びを後回しにして全身全霊を捧げられるかな」

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