ルイス・ハミルトンとメルセデスAMGの契約延長がいよいよ発表されることになりそうだ。
2016年以降の契約更新に向けてかなりの時間を費やしていたハミルトンだが、最近「モナコではニュースをお伝えすることができると思うよ」と語っていた。
そして、メルセデスAMGがメディア関係者を、23日(土)の夜にモナコで行われる「カクテルパーティー兼発表会」に招待したことが明らかとなった。
『Telegraph(テレグラフ)』の記者であるダニエル・ジョンソンは、ハミルトンの契約更新のニュースは「今週末のモナコGPで予定されている」と報じ、次のように続けた。
「今回のことで我々はハミルトンが語ったことは正しかったと考えている。そして、土壇場での計画変更を妨げるためにも、今週末のどこかで公式声明が出されるはずだ」
一方、ハミルトンは最近公開されたドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』とのインタビューの中で、これまでずっとささやかれていたフェラーリとのうわさを否定し、次のように語っている。
「僕とメルセデスAMGの関係は、今やパートナーシップ以上のものだし、結婚に等しいものだとさえ言えるんだ」
「そうしたら、誰かがほかの女性と再婚するよう提案してきたんだ」
「それについて考えることはあるかもしれないけれど、実際にそうすることはないよ」
ハミルトンは、さらに続けた。
「僕がマクラーレンに加入したのは2007年だった。その年はスパイスキャンダル(スパイゲート※)が起こった年だ。そのときに僕が受けたフェラーリの印象はあまりいいものではなかったよ。もちろん、イタリアやティフォシ(熱狂的フェラーリファン)のことは大好きだよ。彼らはレースに対してものすごく情熱的だからね」
「フェラーリに乗っているわけではないけれど、僕にはイタリアにも信じられないほど多くのファンがいるんだ。そして、彼らはいつもこう聞いてくるよ。“いつフェラーリに来るの?”ってね」
そう語ったハミルトンは、次のように締めくくっている。
「でも、僕は13歳のころからメルセデスでレースをしてきているんだ。僕の心はそこにあるし、どこかほかのチームへ移籍するというのは想像もできないよ。すべてのことにチャレンジしてみるまでは、自分のキャリアを全うすることはできないかもしれないけれどね」
※「スパイゲート」とは、2007年にマクラーレンが不正にフェラーリの技術情報を入手していたとされる産業スパイ事件のこと。マクラーレンはこれにより2007年のコンストラクターズポイントをはく奪されるとともに1億ドル(当時のレートで約118億円)の罰金が科せられた。ただし、ポイントはく奪によってマクラーレンの賞金が減ったことから、罰金額は最終的に約5,000万ドルに減額された。