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F1パワーユニットのテクノロジーは市販車に応用できるとメルセデス

2015年05月20日(水)19:18 pm

メルセデスが、現在F1で使用されているパワーユニットの技術は決して市販車に応用することはできないものだとのコメントが報じられたことに対して反論を行った。

最初にそうしたコメントを行った人物は、レッドブルのモータースポーツアドバイザーという肩書を持つヘルムート・マルコだ。マルコは『APA通信』に対して先週、「それら(F1パワーユニット)はあまりにも難しくて複雑なんだ。それを市販車に使うことは不可能だよ」と語っていた。

さらに、F1最高責任者のバーニー・エクレストンも、イタリアの『Autosprint(オートスプリント)』誌最新号に掲載された記事の中で、「名前を出すことは控えるが、ある大手メーカーで働いている私の友人が教えてくれたよ。現在のF1ハイブリッドで使用されている技術的手法が一般車に応用されることは決してないだろうとね」と語っている。

だが、これに対して、メルセデスAMGのマネジングディレクターでありエンジン部門の責任者を務めるアンディ・コーウェルが、将来的には現在F1のパワーユニットで用いられているテクノロジーと「完全に同じもの」が市販車にも搭載されることになるだろうと語ったと『BBC』が報じた。

コーウェルは、自動車メーカーは、ハイブリッドシステムや電気モーターとの組み合わせによってエンジンをより小型化するとともに、さらに効率化させようと努力しており、これに加えて避けることのできない課題である「ターボラグ」の解消にも取り組んでいると主張。

「そこにF1エンジンと市販車の関連が存在するんだ」と語ったコーウェルは、今日のF1テクノロジーは「間違いなく」市販車に取り込まれることになるだろうと付け加えた。

エクレストンと、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)は、14日(木)に行われたストラテジー・グループ(F1の意思決定機関)の会議の結果、2017年に向けてF1ルールの見直しが行われることになるものの、エンジンの基本構造に関しては現在と同じルールが継承されることになると認めている。

「もちろん、今のものとは違う安価なエンジンを使うことは可能だし、それによって同じパフォーマンスを発揮することもできる。だが、メーカーたちはそれを望んでいないんだ」とエクレストンは語っていた。

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