最近、かつてアイルトン・セナが1988年に乗っていたF1カー(マクラーレン・ホンダMP4/4)を運転したフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)が、自分もあの時代にレースができていたらよかったと語った。
今週、「クルマはもっとレース向きだったよ」と語ったアロンソは、次のように付け加えた。
「大きなタイヤ、大きなエンジンが備えられているし、デザイナーの創造性に関してもそれほど多くの制約はなかったからね」
1960年代から70年代にかけて活躍し、3度F1チャンピオンに輝いた元F1ドライバーのジャッキー・スチュワートも、現在のF1カーでレースをしなくてすんでよかったと語っている。スチュワートが走っていた当時の安全対策はひどいもので、常に死と隣り合わせの状況だったにもかかわらずだ。
「最後にこうした近代的なF1カーを走らせたのは2年前だったよ。グッドウッドでウィリアムズに乗ったんだ」
ブラジルの『Globo Esporte(グローボ・エスポルチ)』にそう語ったスチュワートは次のように続けた。
「私はそれが好きではなかったよ」
「当然、最後には私もそのクルマに適応することはできた。だが、最初にステアリングに設けられたたくさんのボタンについて理解しなくてはならなかったし、その後はチームスタッフから無線を通じて指導を受けなくてはならなかったんだ」
「私は、現在のF1カーを運転することはものすごく大変だと思うよ。だけど、それが面白いとは思えないんだ」
「私は速いクルマを運転するのが好きだ。だが、このF1カーはあまりにも複雑過ぎるね」とスチュワートは結んだ。